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na-kkun's life

システムエンジニア兼業でライターしてます。日々感じたこと。思ったことを書いていきたいと思います。たまに変なこと書きます。

独立・起業で失敗しないために

独立 読書・書評・感想

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

はじめに

起業を始めるにあたってのバイブル的良書である『はじめの一歩を踏み出そう』の紹介です。

独立・起業してもおおよそ9割の事業が失敗すると言われています。本書では失敗例をもとに原因を解明し、起業するにあたって何が必要かを分かりやすく具体的に書かれています。

本書に書かれていることはいつの時代、国に関係無く通用するものであり、このノウハウをしっかり守って実行すれば独立して失敗するリスクはかなり減らせることができるのではないでしょうか。
独立して、事業なり会社を設立したい人向けの本ですが、フリーランスとして活躍したい人でも非常に有用なことがたくさん書かれているので一読しておくことをオススメします。


以下、『はじめの一歩を踏み出そう』を読んで参考になった箇所をいくつか紹介します。

3つの人格

起業熱にうかされて根拠の無い自信のまま起業しても失敗する確率は高いと言えます。
なぜなら独立して、目の前の案件をこなすだけでは初めは順調でもいつしか仕事に振り回される結果となりそのうち疲弊してしまいます。
しっかりと事業を運営するには誰しもが持っている人格(本書ではそれを3つの人格として定義しています)をうまく調和させなければいけません。

3つの人格(三重の人格)はお互いがそれぞれ主張します。3つの人格とは「起業家」、「マネジャー」、「職人」であり、誰もがこの3つの人格を合わせ持っていて、どれか一つの人格が主導権を持ってしまうことは致命的であり、3つの人格のバランスが取れたときに驚くような能力を発揮すると言われています。

起業家

ささいなことにも大きなチャンスを見つける才能をもった人である。ときには理想主義と呼ばれながらも、将来のビジョンをもち、周囲の人たちを巻き込みながら、変化を引き起こそうとする人物こそが起業家である。
また、起業家とは未来の世界に住む人でもある。決して過去や現在にとらわれることはない。起業家は「次に何が起きるだろうか?」「どうすれば実現できるだろうか?」といった問題を考えるときに幸福を感じる。

マネジャー

マネジャーとは管理が得意な実務家である。マネジャーがいなければ、計画さえ立てられずに、事業はたちまち大混乱に陥ってしまう。
~省略~
マネジャーは変化を嫌う。目の前の出来事に対しても、起業家はチャンスを探そうとする一方で、マネジャーは問題点を探そうとする。

職人

職人とは、自分で手を動かすことが大好きな人間である。
「きちんとやりたければ、人に任せず自分でやりなさい」これが職人の信条である。職人にとって、仕事の目的は重要ではない。手を動かして、モノをつくり、その結果として目的が達成されれば満足なのだ。

起業家の仕事とは?

起業家の仕事は、疑問を持つこと、想像すること、夢を見ること。そして、ありとあらゆる可能性を追求すること。
そのためには、『なぜ?』『なぜ?』『なぜ?』という問いかけを、いつも続けなければならない。

起業家の視点と職人の視点との違い

  • 起業家は「事業が成功するにはどうするべきか?」を考え、職人は「何の仕事をするべきか?」を考えている。
  • 起業家にとって、会社とは顧客に価値を提供する場所である。その結果、利益がもたらされる。職人にとって、会社とは自己満足のために好きな仕事をする場所である。その結果として、収入がもたらされる。
  • 起業家は、最初に会社の将来像を確率したうえで、それに近づくために、現状を変えようとする。一方で職人は、不確実な将来に不安を抱きながらも、現状が維持されることをただ願うばかりである。
  • 起業家は、まず事業の全体像を考えてから、それを構成する部品を考える。しかし、職人は、事業構成する部品を考えることから始まり、最後に全体像がつくられる。
  • 起業家は全体を見渡すような視点をもっているが、職人の視点は細部にこだわりがちである。
  • 起業家は自分の描く将来像から逆算して現在の自分の姿を決めるが、職人は現在の自分を基準に将来の自分の姿を変えてしまう

事業の将来像を描く、起業家の視点とは

顧客が抱えている不満を解決するような方法を考える。その方法は具体的なものでなければならないし、顧客の立場から考えなければならない。
「顧客は私の事業をどう思っているのだろうか? 私の仕事は競争相手と比べて、どれくらい差別化できているのだろうか?」という問題意識を起業は常に持っている。
このようにして起業家の視点は、まず顧客像を明らかにするところからスタートする。はっきりとした顧客像をもたないかぎりは、どんな事業でも成功しないのである。

おおよそ事業に失敗する原因としては先にも述べた3つの人格のうち『職人』の人格が大部分を占めてしまうため、仕事をこなすだけで精一杯な状況に陥ってしまいます。
そうならないためには『起業家』の人格に刺激を与えてあげる必要があります。
ただ、『起業家』の人格のみ走り続けないように『マネジャー』、『職人』の人格の持ち場も確保しつつ、それぞれが能力が発揮できるようにしてあげなければいけません。

事業の試作モデルを作る

事業を始めるうえでまず考えなければいけないのが事業の試作モデルを作るということ。顧客の望むサービスを提供しながらどのように収益を上げるべきか? この質問に対する答えが試作モデルであり試作モデルなしで事業を始めれば海図を持たずに航海するようなものです。

本書ではマクドナルドを例にとって試作モデルの重要性を説いています。ハンバーガーの作り方よりも顧客が期待するサービスがいつも提供されるようにするための方法を教えており、一度システムを学んだらもうすでに事業を成功するためのノウハウが詰め込まれたパッケージが手に入ったようなもの。
起業家にとって試作モデルは自分の夢を実現させるための手段であり、3つの人格がそれぞれ得意な分野で仕事を打ち込むことができるための仕組み作りでもあります。
また、試作モデルを作成するにあたって以下の疑問を持つことになります。

  • どうやって自分の事業の試作モデルをつくるのか?
  • どうやってそれを成功させるか?
  • どうやってマクドナルドのように、簡単かつ安定的に利益を上げる事業をつくるのか?
  • どうやって他人に任せても、うまくいくような仕組みをつくるのか?

とくに最後の疑問が重要で、他人に任せることができないかぎり、自分が始めた事業の奴隷になってしまう可能性が高いと言えます

事業の試作モデルに必要な六つのルール

1.顧客、従業員、取引先、金融機関に対して、いつも期待以上の価値を提供する
2.必要最低限の能力でもうまく経営できる
3.秩序立てて組織が運営される
4.従業員の仕事内容はすべてマニュアルに記載されている
5.顧客に対して安定した商品・サービスが提供される
6.建物や設備、制服についてのルールが定められている

事業の試作モデルで重要なことは他の人に任せても仕事がうまくいくようにすることです。

事業発展プログラムの7つのステップ

プログラムは以下の7つのステップで構成されます。

ステップ① 事業の究極の目標を設定する
ステップ② 戦略的目標を設定する
ステップ③ 組織戦略を考える
ステップ④ マネジメント戦略を考える
ステップ⑤ 人材戦略を考える
ステップ⑥ マーケティング戦略を考える
ステップ⑦ システム戦略を考える

最後に

ざっと紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?読後は起業家に対するイメージが変わりました。ただ漠然と考えていた起業家のイメージ。これが良い意味で裏切られたと思います。
起業するうえで有用性の高い情報が詰め込まれ無駄なことは一切書かれていない良書です。
独立、起業を考えている方は是非手にとってみてください。

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

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