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na-kkun's life

フリーライター・ディレクターとして技術系記事を中心に企画・立案から執筆活動までしています。たまに変なこと書きます。

人生は二回、生きられる!『未来の働き方を考えよう』の感想

読書・書評・感想

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる (文春文庫)

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる (文春文庫)

はじめに

ちきりん著『未来の働き方を考えよう』の読書感想です。
今までのように政府や企業が敷いたレールの上をただ走っていれば安泰であるという時代は終わりを迎えています。
現在起こりつつある社会の変化にどのように対応していかなければいけないか?

本書を読んで改めて自分自身で生き方、働き方を選んでいくという気持ちが重要であり、行動していかなければいけないと強く思うようになりました。

老後の心配ばかりして人生の最も楽しい時期を将来の蓄えのために費やすなんてもったいないので不安ばかりの未来をワクワクする未来に変えていくために何ができるか?
正しい生き方、正しい働き方というものは存在しませんが、もっと柔軟にもっと自由に考えれば異なる新しい働き方が見つかるはずとちきりんさんは説いてます。

以下『未来の働き方を考えよう』を読んで参考になった箇所をいくつか紹介します。



70歳まで働けるか?

厚生労働省は5年も前から「70歳まで働ける企業の普及・促進」活動をはじめており、「平成24年度高年齢者雇用就業対策の体系」にも、「企業の実情に応じてなんらかの仕組みで70歳まで働ける企業の普及・促進」という文言が入っています。

もし、将来70歳が定年となった場合、当然ながら年金の受給も当然70歳を超えてからと考えるのが妥当です。場合によっては70歳を超えてもなお働かざるをえない状況になっているかもしれませんね。

なによりも皆さんは「70歳まで今と同じように働く自分」をリアルに想像できますか?
今の会社でずっと働けるとしたら、60歳から70歳の10年間、あなたはどの部署で、どんな仕事をしているのでしょう?

正直できませんね。70歳になった自分が何をやっているか?今の時点ではまったく想像ができません。
少なくても今のような働き方は絶対できないだろうし、都心で働いている場合朝早く起きて満員電車に揺られて通勤し、夜遅くになって帰宅するなんて働き方は70歳の体力的にとうてい無理ですよね……。
理想としては趣味や娯楽に費やして穏やかに暮らしたいところですが、これからの時代そんな当たり前の老後も夢のまた夢になってくるでしょうね。

ストック型からフロー型へ

寿命が延び、定年も延長され働く期間がずっと長くなる時代において今とどう変わっていくか?

私は、「これからはみんな、ストック型からフロー型にシフトしていく必要がある」と考えています。これまでの社会では、できるだけ多くのストック、すなわち資産をもつことが有利な立場だとされていました。資産とは貯金のことでもあり、家族や同級生などの人的ネットワークや、大学の卒業証書や資格などの肩書きも含め、過去において手に入れ「ストックしてあるモノ」という意味です。

今の時代ではより多くのストックを持つ者が有利な立場となり、貯金やいざという時に助けてくれる親や兄弟、年老いた時に助けになるであろう子供をいる人は、もたない人に比べてもより手厚いセーフティネットに守られていることになります。

なのでより多くのストックを持つためにお金を貯めようとしている人もたくさんいます。
ですが、今後人生100年となれば多くのストックを持つよりは、その時々において何らかの価値を生み出すことができる「フローの力」のほうが重要であるとちきりんさんは説いています。

「貯金はあるけど自分で稼ぐ力がない人」と、「貯金はないけど自分で稼ぐ能力を持っている人」。
前者は定年まで大企業で働いてきたような人であり毎月給与が振り込まれてボーナスも退職金ももらえて貯金がたっぷり持っています。
ですが、自分で稼ぐ力はなくどうすれば組織に属さずに働くことができるのか、想像もできない人もいます。
そういった人たちは貯金はたくさんあっても年々減り続ける貯金に怯えながら暮らすことになります。

後者のストックは少ないけどフローの力を持っている人は、貯金が少なくても最低限の生活費を自分で稼げるような能力を持っている人で常に自分でどうやって稼ぐべきか考えています。
長生きの可能性が高くなると、いくら貯金=ストックを持っていても不安が尽きることはなく、フローを得る力がある人はより安楽に構えていられることができます。


40代で働き方を選びなおす

世の中の変化を感じこのままでは、先行きも明るくない。でも具体的に何をすればいいのか?
考えられる選択肢は以下の3つとなります。

  • 自分でリスクをとり、多大なエネルギーをかけて、勝ち組を目指して戦う道
  • 思い切って世の中の”あるべき論”からきっぱりと降りる道
  • 何も考えない静観の道

この中で一番大変なのが勝ち組を目指して戦う道です。必死で勉強して世界で通用する人材を目指しても入り口からして厳しい選択肢がありうまく潜り込んだとしても常に成果が問われます。
2つ目の”あるべき論”からきっぱりと降りる道に関しては恵まれた大企業をやめたりいわゆる上昇志向から降りてしまう道です。
とりあえず選びがちなのが3つ目の何も考えない静観の道ですが、たとえこの道を選んだとしても将来明るい未来が待っているとは限りません。

これから40代を迎える人にとって静観の道はとてもリスキーであると説いています。

昨今、業績悪化が報じられる電機メーカーで働く40代の人たちは、就活時には一流大学で当時最も人気が高かった電気・電子工学を専攻した、優秀な学生でした。文系学生にとっても、今や構造不況に喘ぐ新聞、テレビ、広告などのメディア業界や、相次ぐ再編・合併により役員ポジションも支店長ポジションも大幅に減ってしまった都市銀行に就職するのが、一番の勝ち組だったのです。
その人たちが、本来最も力が発揮できるはずのタイミングで、リストラやボーナスカットという苦境に直面しています。

今までのように敷かれたレールを走っていれば安泰だと信じられていた静観の道が今やもっともリスクがあることが分かります。
とくに40、50代がノンスキルでリストラとかなったら今後目も当てられない状況になるのは目に見えていますね。

おわりに

ざっと紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
今後は定年70歳なんてこともありうるので今までのように安定した企業でも新卒で入社したとしても70歳までの約50年間同じ会社で働けますか?僕には無理です。
60過ぎても働き盛りの頃のようにバリバリ働くなんて現実的でないし満員電車に揺られて通勤なんてことも体力的に厳しそうです。
それならば『人生は二回、生きられる』という考え方にシフトし、40代まではキャリアを積み、その後は今までの経験を生かして別の生き方、働き方を模索したほうが現実的であるということが分かりました。


未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる (文春文庫)

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる (文春文庫)

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